過去ログ - 八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」
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719: ◆QiIiNKb9jA[saga]
2013/10/06(日) 20:23:35.75 ID:LeQZFUAM0
どうにかこうにか、これから先の二人の関係についての提案を話し終わり、俺の口からは安堵の息が漏れた。

由比ヶ浜はある程度納得しているようにも見えるが、案の定この質問が自分に向かって突き刺さってくる。


「……ヒッキーとあたしが一日限定?で恋人になるって話は……まぁ、だいたいわかったつもりだけど…………。でも、

そういうことなら……どうして土曜日の時にそれを言ってくれなかったの?あたし、今の今までずっと…………不安で

不安で…………やっぱりヒッキーは一人に戻りたいんじゃないか、とか……ほんとはゆきのんのことが好きなんじゃない

か、とか…………」

そう話しているうちに彼女の声は震え始め、目に涙が溜まっていく。そんな姿を見て俺は、由比ヶ浜を抱きしめたくなる

衝動にかられるが、先に伝えるべきことがあると自分に言い聞かせてそれを思いとどまった。

俺はもう一度、由比ヶ浜に向かって頭を深く下げた。

「そればっかりは本当にもう…………俺がどうしようもなくおかしくて、捻くれていて、悲観的で、人と自分を信じる

ことができなくて……失うことが怖くて、人間関係を表面だけ取り繕うなんてことができないのが原因で……由比ヶ浜を

こんなことに付き合わせてしまって…………本当に申し訳ない」


俺はお辞儀をした状態でそのまま言葉を続けようとするが、それは由比ヶ浜に遮られる。

「頭…………上げて?ヒッキー。ちゃんとこっち見て…………話してほしい」

「…………わかった」



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