過去ログ - 世界が終わる前に考えた、いくつかのこと
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5: ◆DmLHJ6FzMs[saga]
2013/08/02(金) 15:23:32.15 ID:p/27QdiH0

「チャンスを探すからですよ。今やればいいんですよ。
 今の先輩ができる範囲で、少しずつ。ちょっとずつ。
 そうすれば、大きくじゃなくとも変われると思います」

「少しずつでも、かな。今の僕にできること。そうだな」

そこまで呟き、僕は財布をポケットに入れて立ち上がった。
今の僕にできることは、とても庶民的だ。でもこれでいい。

「よし。食材調達に行こう。ぐうたらしてる僕は死んだ」

「パン買ってこいよ先輩。それじゃ、行ってらっしゃい」

「君も行くんだよ来いよ。何で後輩が先輩をパシるの?」

エアコンのスイッチを切ると小さく悲鳴を上げ着いてきた。
「靴はかないの」と聞くと「生足フェチで」と帰ってきた。
玄関の穴が大きくなっているので、窓から出ることにした。

「奇跡が起きて、世界終焉はなしってオチはないかな?」

「ありません。降ってくる奇跡なんてのはないのです。
 降ってこない奇跡に縋るほど弱い人間はダメですよ。
 奇跡は自分で起こさないと。起こせる人にならないと」




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