過去ログ - 幼女「待ちくたびれたぞ勇者」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 00:35:45.12 ID:ISLZlb1Q0

勇者「ついにここまで来た……魔王!今日がお前の命日だ!!」

勇者「この海の向こうにある孤島が魔王城みたいだ。場所を特定するのに大分時間がかかってしまったな」

勇者「迷いの森を抜ける途中で仲間とはぐれてしまったが……いつ合流できるかもわからない、魔王城で会えることを期待しよう」

勇者「よしっ!!魔王城に乗り込むぞ!!」


勇者「くっ!なんておぞましい妖気なんだ!こんな恐ろしい城は見たことがない。さすがは魔を統べる者の住まう地か」

勇者「ん、結界が張ってあるな?しかしこんなもの、勇者の力をもってすれば」


パキンッ


勇者「造作もな……

??「あ、魔王様ー。勇者来たみたいですよー」

勇者「!? ど、どこからともなく声が!?」

??「やっぱり勇者は結界とけちゃうみたいだねー、いま迎えに行くからそこで待っててね」


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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 00:38:17.03 ID:ISLZlb1Q0

勇者「なっ……貴様は何者だ!?なれなれしい口をきくな!」

魔女「どーも魔女です。魔王様お待ちなんでさっさと大広間に転移魔法しちゃお!」

以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 00:39:33.49 ID:ISLZlb1Q0


幼女「いつまでそこに立っているつもりかな?一緒に夕食を食べながらいろいろ話をしようではないか」

魔女「村でとれた新鮮野菜をふんだんに使ったご飯も用意してあるよー!ほらほらおいしそうでしょ?」
以下略



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2013/08/03(土) 00:41:13.37 ID:ISLZlb1Q0


勇者「そんなはずない。魔王は禍々しい緋色の邪眼に、同じ色の翼を背中に生やして、どんな魔法も使いこなすと言う……」

勇者「その顔には邪悪な笑みが浮かんでおり、好物は処女の子宮だとか」
以下略



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2013/08/03(土) 00:52:03.56 ID:ISLZlb1Q0


魔王「魔法も使えるぞ。ちょう上手だぞ。ほんとだぞ」

魔女「魔王様はほんとに魔法が上手だよー!」
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 00:52:42.57 ID:ISLZlb1Q0


魔王「私は勇者くんと争うつもりはないのだが。今日は夕食に招いただけだし」

勇者「戯言を。俺はお前を倒すためだけに旅をしてきたんだ」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 00:54:51.53 ID:ISLZlb1Q0

勇者「……」

魔王「……」

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2013/08/03(土) 00:56:55.80 ID:ISLZlb1Q0


魔女「あ 終わった?先に食べちゃってるよー、てか勇者の剣ちょうピカピカだね!すげえ!聖剣ってやつ?」

竜人「こら魔女、食べながらしゃべらない。あと魔王様、袖がスープに浸りそうですよ、気をつけてください」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 00:58:06.29 ID:ISLZlb1Q0


魔王「ところで勇者くんよ、たった一人で魔王城に来たのか?」

勇者「ああ。仲間とはその手前の森ではぐれたんだ」
以下略



10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 01:01:34.30 ID:ISLZlb1Q0


魔王「君はきっと人間の王に、なんて命を受けたんだ?」

勇者「魔王の居場所を突き止めて、討つこと。そしてお前の悪逆非道を止めることだ」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 01:02:31.21 ID:ISLZlb1Q0


魔王「見逃してほしいんだ。ここに魔王城があって、魔族の生き残りが住んでいることを、誰にも公表しないでほしい。勿論、人の王にも」

勇者「な、なに言ってるんだよ?俺は勇者でお前は魔王だ。そんなことできるわけないだろ」
以下略



12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 01:04:59.18 ID:ISLZlb1Q0


魔王「というわけで私たちに害はない。だからここで戦うのも、自国に戻って王にこの居場所を報告するのもやめてほしい」

勇者「勝手なことを!!魔王の言うことなど信用できるか!!
以下略



13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 01:05:52.95 ID:ISLZlb1Q0

勇者「そんなもの見て何になる」

魔王「まあそうカリカリしないで、ところで夕食は口にあったかな」

以下略



14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 01:07:21.96 ID:ISLZlb1Q0

竜人「はい、こちらが勇者様のお部屋ですよ。何かあったらこちらのベルを鳴らしてくださいね、すぐ参りますから」

勇者「やたらと豪華だな。なんというか敵にこんな待遇を受けて複雑な心境だ」

以下略



15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 01:09:45.29 ID:ISLZlb1Q0


魔王「……」

魔女「さすがにすぐ承諾しないねー、勇者」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 01:10:37.17 ID:ISLZlb1Q0


魔女「魔王様はそんなに色々みんなのことを考えてくれてたんだねー
   まあそりゃちょっとは外に出たいって考えてるのもいると思うけどさ
   結構みんなこの島気にいってるよ?魔王様のこともね」
以下略



17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 01:11:31.38 ID:ISLZlb1Q0

魔王「……ん。そういえば勇者くんの仲間が森にまだいるのだった」

魔女「ああ、そうだね」

以下略



18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 01:12:43.81 ID:ISLZlb1Q0


勇者「なんだかんだで飯も食って夜もここに泊まることになってしまった」

勇者「まさか飯に毒入ってたりしないよな?魔王ならそんな姑息な手使わないか。
以下略



19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 01:13:47.57 ID:ISLZlb1Q0

勇者「旅の途中で全然魔族に出会わないから不思議だったんだけど、どうやら今生き残ってる魔族はこの島に住んでるそうだ」

戦士「ならば、王の勅命を遂行するには好都合だろうな。……しかし…」

以下略



20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 01:14:31.00 ID:ISLZlb1Q0

翌日

神官「この先に……魔王が……!」

以下略



21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/03(土) 01:16:05.19 ID:ISLZlb1Q0


魔王「だから子どもと呼ぶなぁ……魔族の血のせいで成長は遅いが、私も勇者くんと同じ年くらいだぞぉ…
   ああ、それにしても眠い。いつも言ってるが、朝食の時間が少し早いのでは?竜人」

以下略



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