595:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/29(日) 23:45:37.15 ID:s4n7XkI8o
<浮気とか不倫じゃないのに>
妹「本当はきっと、あたしがお兄ちゃんのことを好きな気持の十分の一もお兄ちゃんはあ
たしのことを好きじゃないと思うの」
兄「・・・・・・何でそう思う」
妹「今までは隠してたからお兄ちゃんにはきっと伝わっていなかったと思うけど。あたし
は彼氏君のことで迷ったあの一瞬以外、物心ついてからはずっとお兄ちゃんのことが好き
だったから」
兄「・・・・・・」
妹「考えてみればすごいよね。あたしたちって恋人同士になったばっかだけど、もう既に
十七年間の積み重ねがあるんだもんね。十七年も一緒に暮らしていたんだよ。普通の恋人
同士ならあり得ないじゃん」
兄「そうだな。まあ、幼馴染とかならそれに近いかもしれないけどな」
妹「幼馴染だって夜も一緒にいたわけじゃないでしょ。それにお兄ちゃんには女の幼馴染
なんていないじゃん」
兄「残念なことにな」
妹「残念なの?」
兄「いや。姫がいればそれだけでいいや」
妹「あたしもそうだよ」
兄「まあ、姫が言ったことは間違っているけどな」
妹「何でよ」
兄「十分の一とかふざけんな。どう考えても俺の方が姫のことを好きに決まってる」
妹「何で自信満々に言い切れるのよ」
兄「だって俺は姫より二つ年上だぞ。姫が物心つく前から俺は姫のことを愛するようにな
っていたんだから、この勝負は俺の勝ちだ」
妹「・・・・・・いつの間にか勝負になってるし」
兄「これだけは負けられん。俺のこれまでの人生の存在意義に関わるからな」
妹「・・・・・・あきれた。そんなにあたしのことが好きなの?」
兄「今さら何を言ってるんだ」
妹「うん。確かに今さらだけど、そういう言葉は何度聞いても嬉しい」
兄「さっきまで黙ってたのに。急にお喋りになったな」
兄(安らぐなあ。客観的に考えれば問題だらけなのに)
妹「・・・・・・お互いの想いが実ったときって、普通はただ嬉しいだけじゃない?」
兄「うん」
妹「あたしたちって浮気とか不倫じゃないのにね。それでもやっぱり不安や罪悪感を感じ
る」
兄「・・・・・・それは。不倫とかと違って誰にも迷惑はかけていないと言いたいところだけ
ど」
妹「パパとママのこと・・・・・・?」
兄「うん」
妹「あたしの不安はね。ちょっと違うの」
兄「違うって?」
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