939:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/12/14(土) 22:13:37.27 ID:z+bJyO34o
「旅行中に二人が抱き合ってキスしていたところを見ました。水着姿なんでほとんど裸の
状態でした」
「そうか」
しばらくの沈黙のあとにおばさんが言った。
「それだけです。それがいいとか悪いとかはあたしたちには判断できないんで。でも、一
応ご両親には伝えておいた方がいいかと思って」
おばさんがあたしを見た。表情からはおばさんがショックを受けていたかどうかなんて
伺えない。
「そうね。聞かせてくれてありがとう」
おばさんは飲み物に手を付けずに立ち上がった。「教えてくれてありがとう」
おばさんの表情からは何を考えているのか本当にわからなかった。
「じゃあね。妹友ちゃんまたね。女友さんさよなら」
「はい」
異口同音にあたしと女友さんが答えた。
「うまくいったのかなあ」
おばさんがいなくなると急に元気が出たようでな女友さんがはしゃぎ気味に言った。
「どうでしょうか。いまいち反応に乏しかったですね」
自制したんだと思うけど、ひょっとしたらあたしが考えるほど妹ちゃんとお兄さんのこ
となんか気にしていないのかもしれない。そして、そうだとしたらその理由は一つだった。
自分の夫の浮気。自分の夫のあたしのママとの不倫。でも、そのことを誰がどこまで知
っているのかはあたしにだってわからない。不用意におばさんに言っていいわけはないし、
まして女友さんなんかに話すべきことではない。
「多分、目的は達成したんじゃないでしょうか」
確信なんかなかったけど、そのときあたしは女友さんにそう答えた。
1002Res/1210.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。