過去ログ - インデックス「この向日葵を、あなたに」
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56:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/14(水) 13:56:41.70 ID:91ud5DfC0
――『水門管理』 午後

 二人だけの会話は誰に聞かせられる訳もなく。
 静かに流れる水面を眺め、口も止まらない。

土御門「なぁカミやん。その質問に答える前にだ」

土御門「俺さっき『不安にさせたくなかったから、言わなかった』つったよね?」

上条「あぁ。意外――でもないけど、考えてるな、って」

土御門「違う違う、その認識自体が間違いだぜぃ」

土御門「カミやん『を』気遣って言わなかったの『は』禁書目録の方だ」

上条「――え」

土御門「『上条当麻を気負わせないために、禁書目録が気を遣った』んだよ」

上条「嘘……いやでも!」

土御門「カミやんは恐らく『インデックスが土御門腹減ってるなーとか思って、急に食べ物の話を振った』程度の認識だろ?」

土御門「でもその時点でダメダメだにゃー。禁書目録は話を終わらせたくてあんな事を言い出したんだぜぃ」

土御門「だって俺はわざわざ姫神や禁書目録へ配慮する必然性が無い。するつもりもない」

土御門「禁書目録はその知識だけが特化されて知られているが、それを応用する知能だって充分以上に持っている」

土御門「だから俺と同じ結論に帰結するのは当然なんだにゃー」

上条「いやでもっインデックスが俺に隠し事なんて――」

土御門「……なぁカミやん。割と辛辣な事を言うけど。つっーか、『使徒十字』ん時の共犯者の台詞じゃねぇーんだけど」

土御門「今まで、『カミやんが禁書目録に知らせずに事件を解決した事』なんて、腐る程あるよね?」

土御門「だから、今回はそれが逆になったってだけじゃないの?」

上条「……」

土御門「そりゃまぁ?不可抗力とか、気がついたら巻き込まれていたとか、色々と事情はあるだろうし、俺も理解はするぜぃ?」

土御門「でも、カミやんがしてきたのってそういう事だろ」

上条「……俺は」


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