5: ◆n9cydZxNSw[saga sage]
2013/08/10(土) 00:43:34.48 ID:OGetzeLF0
数十秒後、白のシャツやら下着やらを色々取り揃えて美琴の前に置いた。
「やっぱ今日は二人で散歩だ。服着たら行こうぜ」
その言葉を聞いた美琴は、嬉々として眼前の着替えに手を伸ばす。
いかに彼女と言えど、女性の着替えを見るのは失礼だと思い、上条は美琴に背を向けた状態でベッドに座っている。
彼の場合、体質で不本意でも見えてしまう事があるのだが。
「お背中をどうぞ、お嬢様」
美琴をおぶる体勢になり、ふざけて上条が言ったジョークを、美琴は笑って受け止める。
首に細い腕が絡んだのを確認すると、何事もないように上条はすくっと立ち上がった。
「ひゃっ」と小さい声で驚いた美琴をくすくすと笑うと、背中に微量の電撃が走った。照れているらしい。
午前四時三十分、部屋を出て散歩が始まった。
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