6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/10(土) 06:23:10.00 ID:sPyV5R1Eo
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P「しかしな……凛」
書類を封筒に戻したプロデューサーは、何か逡巡するようなそぶりを一瞬だけ見せてから言葉を紡いだ。
P「その……なんだ、……どうして首輪なんかつけてるんだ?」
その一言で、新しい衣装を見てうきうきしている自分が、いままさに現在進行形で妙な格好をしているのだということを思い出した。
夢心地の状態から一気に現実へと引き戻される。
凛「え……こっ……これは、その……なんていうか、うん、魔が差したっていうか、興味本位っていうか、ハナコの気持ちになるですよっていうか……」
慌てた私は、支離滅裂な言葉の羅列しか出せない。
凛「べ、べつにご主人様に仕える忠犬になりたいとかそういうんじゃなくて」
凛「あ、でもそれもまたいいかな、なんて思ったりもするけれど」
凛「っていうか、つけてみたら、まあ悪くないかな……なんて思ったりもしたし……」
凛「ってそうじゃなくて……ああ何言ってんだろ私。違う、違うの」
P「おいおい落ち着け」
凛「…………」
一切の静寂が場を支配する。
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