過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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136: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/08/31(土) 19:24:15.14 ID:2wffK/fl0

霧切「……今までの、旅は、冒険は、紛い物だったっていうの!?」

霧切が絞り出すように叫んだその言葉を聞いた瞬間、苗木は堪え切れないといったように笑い出す。

苗木?「うぷ、く、はははっ!面白いジョークだよ!ボクをあんな偽物と一緒にしないでよ!ただのデータとさ!」

霧切「ど、どういう…こと……?」

苗木?「あはっ。まだ知らないの?薄情な仲間たちだなぁ、そんな大事なことを伝えていない、なんてさ」

七海「……っ!」

罪木「まさか…ダメです!霧切さん!今そのことを聞いちゃ──!」


苗木?「キミたちは、ただのデータ!いくら足掻いてもその事実は変わらない!どれだけ頑張っても、仮にこのゲームをクリアしても!その先に待つのは【存在の消滅】だけ!キミたちが今必死にやっていることは、全部、何もかもが、無駄なんだよ!」


霧切「…………え?」

たった一人、真実を知らない霧切は、呆気にとられたように、そう呟いた。
彼女が真実を知らないのは、誰かが伝え忘れたわけでもない、ましてや悪意を持って知らせなかったわけでもない。
むしろ、善意が複雑に絡み合った結果なのだ。

霧切響子は今、パーティの市中たるべき存在、言ってみればリーダーである。
だからこそ、彼女には真実を伝えるべきであろう。
だけど、真実を知ることが正しい事とは限らない。
誰もが、自身の行いを無駄と考えているわけではない。
だけれど、結果的には、無駄な行いである。戦いが終われば、自分たちはデータとして、処理される。
その結末は変えようがない、真実。
だからこそ、指揮役である霧切がその真実を知り、仮に受け入れ、乗り越えられたとしても、指示に【迷い】が現れないとも限らない。
最終決戦で、その【迷い】は致命的なものとなる。
だからこそ、誰もが黙っていたのだが…。



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