過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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138:戻りました。 ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/08/31(土) 20:45:08.41 ID:2wffK/fl0

七海「……ねえ、貴方はさっき私たちと冒険をしていたお兄ちゃんの事を偽物、データって言ったよね?じゃあ貴方はなんなのかな?」

豚神と罪木が懸命に霧切に呼びかけているのを横目に、七海はそう質問した。

苗木?「キミならとっくに理解できてるんじゃないかな?ボクは器に記憶や性格を流し込んだだけのデータじゃない。僕には学習することが出来るし、自分で思考することも出来る。そして、自分で選択することも、ね」

江ノ島「……ああ、どうも違和感を感じると思ったら。アンタって以前に作られたっていう、苗木クンのアルターエゴか」

ナエギ「ふぅん、絶望の癖に理解はいいんだね!」

江ノ島「アンタには苗木クンから感じる希望っつーの?なんていうか、近づくだけで気持ち悪くなりそうな希望を感じないんだよね。つーかむしろあたし好みのねっとりとした絶望みたいな?」

ナエギ「……へぇ」

苗木アルターエゴは江ノ島の言葉を聞き、うっすらと笑みを浮かべる。

七海「そっか。じゃあ今まで私たちと一緒に戦ってきたお兄ちゃんとは別人なんだね……ん、良かった」

ナエギ「随分余裕だね?頼みの綱の霧切さんはあのザマ。そしてキミたちは今までに何度もボクに敗れている。この状況で勝てると思ってるのかな?」

七海「…………」

七海は後ろを振り返る。
霧切は虚ろな瞳で地面を見つめ、それを豚神と罪木が必死に慰めている。
最終的に彼女がどんな結論を出そうと、少なくともしばらく動ける状態ではない。

ナエギ「絶望的なシチュエーションだね…キミはこういうのがお好みなんじゃないかな?江ノ島さん」

江ノ島「……チッ」

あの江ノ島にしては珍しく、苛立たしげな表情を浮かべる。
七海はその様子を見て、江ノ島なりの意地や……或いは仲間に対する情が、あったのかもしれないと心中で呟く。

ナエギ「さあ、この絶望を前に…!キミたちはどう足掻くのかな!?キミたちの希望を、ボクがすべて捻じ伏せてッ!完全な勝利を!そして姉ちゃんのための“楽園”をッ!ボクが守ってみせる!」

ナエギは狂気的な笑みを浮かべ、そう高らかに叫ぶ。
彼の言っていることは理解できない。
しかし、彼にも譲れない何かがあり、そして今ここですべてを捻じ伏せるという強い意志だけを感じる。

七海が隠し持っていたナイフを掴み、とにかく一太刀浴びせる算段を練り上げようと思考を巡らせたところで──


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