過去ログ - モノクマ「うぷぷ…安価でRPGをしてもらうよ!」苗木「…最終章!」
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142: ◆x/rxoIq2T6[saga]
2013/08/31(土) 21:24:17.61 ID:2wffK/fl0

ナエギ「まさか、弾の入ってない銃でボクを倒そうとしてるの?有り得ないよ!弾が出る訳がない!常識的に考えれば分かることだよ!」

豚神「常識なんて知ったものか!信頼なんてものがそもそも、不安定なんだ。誰も他人の心を知ることはできない。けれど、人は信頼を、繋がりを求める。…本当の信頼っていうのは、例えそれがどれだけ荒唐無稽でも……肯定し、受け入れることだ」

信じることを、理解した豚神は、奇跡を信じる。
銃弾の出るはずの無い拳銃から、銃弾が飛び出すという奇跡を。
現実ならあり得ない、荒唐無稽で、そもそも信じるという次元の問題じゃない。

──だけど。

豚神「…………」

引き金に指を掛ける。

──この世界は。

豚神「うおおおおおおおおおおおおおお!」

そして、引き金を引いた。

──現実じゃ、ない。


……瞬間、轟音が鳴る。
拳銃から、光を纏った銃弾が放たれ、ナエギの生命を奪おうと牙をむく。

ナエギ「は、ははははっ!すごいよ、本当に奇跡を起こせるんだ!流石最後まで残った希望だけあるよ!ボクの予想以上だ!」

しかし、ナエギはそれを見てはしゃぐ。
そこに、死への危機感は感じられない。

ナエギ「本当はね、ボクも信じてたよ!豚神クンはきっと銃弾を放つだろうなって。だからさ──」

銃弾がナエギの心臓を穿つ、まさにその瞬間──!
まるで何かに阻まれたかのように、銃弾がぴたりと止まる。

ナエギ「これ、返すよ」

止まった銃弾を指さし、そう言い放つ。
それと同時に、銃弾はくるりと方向を変え、再び牙をむく。
ただし、その矛先は……豚神だった。

豚神「なっ……ぐ、ぁ…!」

避けることなど、出来る訳がない。
進行方向を歪まされた弾丸は、豚神の心臓を一寸の狂いもなく撃ち抜いた。
言葉を残すことも叶わず、豚神は粒子となって消えていった。



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