過去ログ - 竜華「何で死んでもうたん怜……?」 怜ちゃん「何でやろな〜」
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◆lhQ1p.wlng
[saga sage]
2013/08/14(水) 22:33:57.43 ID:tJOLQydwo
怜の意見はもっともだ。
竜華ももし何も知らずに死んだ怜の言葉を語る人間がいたら怒りをぶつけていただろう。例えそれが親友のセーラであったとしても。
竜華は怜の両親とも仲良くさせてもらっていたが怒鳴られるか、それとも頭の心配をされるかでどちらにせよ傷つけてしまうだけになってしまうのは明白だった。
『そうやね……ごめん怜』
考えなしに言ってしまったことを竜華は障害物を気にせず縦横無尽に泳ぎ回っている怜に謝罪する。
『ええって。うちかて会いたないわけやないんやし』
泳法を背泳ぎからクロールに変えた怜はそう言って竜華の右隣の塀をすり抜けて消えていった。
『……あのなぁ怜。一応真面目な話しとるんやからちょっと落ち着かへん?』
怜が消えた塀に竜華は呆れ声――実際に声は出していないが――を投げる。
『いやな、こんだけ動き回って全然疲れへんからなんや楽しくてな』
塀の中から飛び出し竜華の周りを一周して背後の中空に収まった怜は、本当に楽しそうに笑っていた。
病弱であまり運動をすることが出来なかった怜は思う存分体を動かせる今の状況を大いに満喫しているようだ。
竜華とセーラ達三人以外とはもう話すことも叶わないということなどどこ吹く風といったその様子に、竜華も心の重石が取れたような気分で笑みを作った。
『無駄話してもうたな。走りや竜華、遅刻するで!』
『うん!』
怜に急かされ竜華は走り出す。風切り音も聞こえないが怜は確かに竜華の後についてきている。
(なんとかなるやろ)
問題は山積みだったが楽観的に結論付けて竜華は高校への路を急いだ。
昼休み、竜華と怜はセーラと連れ立って校庭に設置されたテーブルで昼食を取っていた。
「竜華、怜はまだそこら辺おるんか?」
大量のご飯を頬張ったセーラが手にした箸で竜華の右肩を差す。
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