過去ログ - 竜華「何で死んでもうたん怜……?」 怜ちゃん「何でやろな〜」
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33: ◆lhQ1p.wlng[saga sage]
2013/08/16(金) 23:12:02.79 ID:QkQOEvj0o
「すいませんでした!」

一晩明けて土曜日。千里山旧レギュラーメンバー全員で休日出校して待ちわびていた宮永照は、五人(彼女から見れば怜を除いた四人)の顔を見るなり深々と頭を下げてきた。

「なんと詫びればいいのか……」

麻雀部部室のドアの前で背を直角に曲げた照の、絞り出すようなその声からは深い悔恨と悲哀の念が感じられる。

「ちょ、ちょっとテルー!」

「お前そんないきなり……」

照と連れ立ってここまで来た淡と菫は突然の行動に戸惑って頭を上げようとしない照と、部屋の中から呆気に取られた顔で彼女達を見ている竜華達との間で視線を彷徨わせていた。

「……あっ、その、頭上げてぇな。あんたはなんも悪くないんやから」

今にも土下座しかねない勢いに気圧されていた竜華が我を取り戻して照に声をかける。

「けど……」

「そうだよ! インハイで打ってからどんだけ時間経ってると思ってるの! テルーのせいじゃないって!」

「そもそもお前が直接手を下したわけじゃないと何度も言ってるだろう」

それでもと動かない照に菫と淡は言い聞かせるように畳み掛けた。

「……」

ようやくおずおずと顔を上げた照。まだ不承不承といった様子で怯えた目で竜華達の反応を伺っていた。本当は怒っているんじゃないかと疑っているようだ。

「ほんまに怒っとらへんから、そないな顔せんでや」

「……ありがとう」

竜華が言ってやると照はようやく張り詰めていた息を吐いて、恥ずかしそうに顔を綻ばせた。

「もう〜、だから言ったのにさ〜」

「ごめん」

唇を尖らせる淡に照は今度は会釈するくらいの深さで頭を下げる。

「暴力を振るわれたら助けてくれとか言って私まで巻き込んで……」

「なんやと?」

菫のぼやきを聞きとがめてセーラが照を睨みつけた。


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