過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」
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◆phFWXDIq6U
[sage saga]
2013/08/30(金) 00:23:22.59 ID:cXW/SLN8o
まこ「(…わしは何をやっとるんじゃ…)」
そこで大きく落ち込むのは完全に自分がされっぱなしの側であったからだ。
自分の知っていた映画館の頃とはまったく違っていたとは言え、あまりにも無様が過ぎる失態。
それに彼女は思わず顔を両手で覆い隠したくなってしまう。
しかし、そうやって落ち込んでいては、また京太郎が変に気遣いをしかねない。
そう思った彼女は自嘲気味に肩を落としながら、後輩に奢ってもらったポップコーンに手をつけ始める。
京太郎「(先輩も苦手なものってのはあるもんなんだなぁ…)」
その落ち込んだ姿を横目に見ながら、京太郎は気付かれないようにクスリと笑った。
彼の知る染谷まこという少女は何事も人並み以上にこなしてみせる人だったのである。
少なくとも、アルバイトではハキハキと指示を飛ばし、こちらのフォローをしてくれる。
麻雀だって打ちながら解説をしてくれているその姿は頼れる先輩という言葉がよく似合う。
そんなまこの戸惑った姿を可愛らしいと思いながら、京太郎は本編の始まったスクリーンに目を向けた。
―― その内容そのものはあまり飛び抜けたものではなかった。
あるところにプロを目指す青年が居て、それを支える少女がいた。
しかし、ある時、青年はその少女の才能に気づいてしまう。
最初はそれを祝福し、後押ししていたものの、自分とは違う栄光の道を歩いていく少女に気後れを覚えていた。
結果、二人は少しずつ疎遠になり、少女にも青年にも新しい出会いが訪れる。
しかし、二人はどうしてもお互いの事を忘れられず、紆余曲折や友人の助けもあって、再会。
最後に一つ勝負をしてエンディング…というのがおおまかな流れであった。
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