過去ログ - 【R18】京太郎「おもち少女から和了ると発情させる能力かぁ」巴「その9ね」
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699: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:29:52.72 ID:DtkKb4Jxo

小蒔「それで…どうします?今から夕食の準備をしましょうか?」

それにほんの少しばかりの嫉妬を感じながら小蒔が口にした言葉はこの場に置いては必要不可欠なものだった。
既に時刻は夕方から夜にさしかかろうとしているのだから。
以下略



700: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:30:30.22 ID:DtkKb4Jxo

和「(でも…大丈夫です。そんな事はありません)」

和がそう思うのは、今の状況があまりにもそれに適さないからだ。
その選択を伝えるのであれば、正直に「決めた」と二人に言えば良いだけなのだから。
以下略



701: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:31:02.29 ID:DtkKb4Jxo

京太郎「こうして皆を呼んだのは…他でもない。俺がこれからどうするかを伝える為だ」
和「え…?」

和にとって誤算だったのは、京太郎に覚悟をさせるつもりなどなかった事だろう。
以下略



702: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:31:31.67 ID:DtkKb4Jxo

和「…本気…なんですか?」
京太郎「…あぁ。俺は本気だ」

数分ほどの沈黙の後、その片方 ―― 怒りを浮かばせる和は静かにそう京太郎へと尋ねた。
以下略



703: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:32:01.92 ID:DtkKb4Jxo

和「分かってるんですか!?京太郎君は今、最低な事を言ってるんですよ!ただ答えを先延ばしにするよりも…酷い事を言っているんですよ!?」

それでもそうやって和が詰め寄るのは京太郎の事を信じたいという気持ちがまだ心の中にあるからだろう。
和が京太郎に恋い焦がれ、心まで任せるようになったのは何も彼の能力だけが原因ではない。
以下略



704: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:32:36.56 ID:DtkKb4Jxo

小蒔「冗談…ですよね?」

そんな和とは裏腹に、小蒔の表情は未だ信じられないものが強かった。
まるで自分の目の前の光景が夢だと、嘘なのだと思いこむようなそれに京太郎の胸が張り裂けそうな痛みを発する。
以下略



705: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:33:09.44 ID:DtkKb4Jxo

小蒔「私のこと…婚約者だって…そう認めて…くれたんですよね?だから…これ…私に…」

それでも諦めず京太郎へと呼びかける小蒔の目尻からゆっくりと涙が流れ落ちていく。
つぅと一筋を描くように溢れるそれは止まる事がなかった。
以下略



706: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:33:44.21 ID:DtkKb4Jxo

京太郎「あぁ。俺は…最低だ。どれだけ罵って貰っても良い。だけど…俺は…それでも…皆が欲しいんだ」
小蒔「……」

再び紡がれる京太郎の言葉に小蒔は何の反応も返さない。
以下略



707: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:34:12.36 ID:DtkKb4Jxo

和「な、何を言っているんですか!京太郎君は最低な事を言ってるんですよ!!」
漫「うん。それくらい分かっとるよ」

そんな漫を責めるような強い語気に漫はそっと肩を落とす。
以下略



708: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:34:39.61 ID:DtkKb4Jxo

漫「まぁ、うちは二人が何を選ぼうとまったく関係ないけどね」
和「っ!」

そう言いながら漫はそっとテーブルへと近寄ってくる。
以下略



709: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2013/09/06(金) 23:35:25.58 ID:DtkKb4Jxo

和「(なのに…どうして…それが言えないんですか…)」

挑発に挑発で返すだけで良い。
そう思いながらも和はそれを選ぶ事が出来なかった。
以下略



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