過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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2: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:25:05.28 ID:rlBAIpqg0

少女「有言実行、しましょうか」

先輩「いや、だから、忙しくてできなかったんだって」

以下略



3: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:25:41.43 ID:rlBAIpqg0

少女「先輩は今日までにやるつもりだったんですもんね」

先輩「あ、あぁ。だけど、忙しくて」

以下略



4: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:26:10.42 ID:rlBAIpqg0
――――――――――――――――――――――

 そろそろ日付が変わる。全く、ただ黙って他人の仕事を見てるだけというのも、案外疲れるものです。それにこんなに遅くなってしまった。
 勿論私が手伝えばあと一時間は早く終わったのでしょうけど、有言実行は守らなければいけません。第二書庫の整理は「先輩が」やるのであって、「私が」やってはいけないのです。そこは超えてはならない責任の一線ですから。

以下略



5: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:26:58.11 ID:rlBAIpqg0

少女「……」

 とりあえず引っ掴んで、カバンに押し込みます。もがもが言っているのを見て見ぬふりして、知らんぷりをして、そのまま私は帰路を走りました。全速力。
 もし家に帰ってもあのぬいぐるみがいて、喋るのであれば、これは現実です。ぬいぐるみが喋らないのであれば、耳鼻科に行きましょう。ぬいぐるみがそもそもなければ、精神科です。
以下略



6: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:27:59.11 ID:rlBAIpqg0
少女「え、ぬいぐるみじゃないんですか?」

「違う! ボクは広域派遣第三隊十六支部の……いや、きみにいってもわからないか」

「ボクの名前はムム。とある星から派遣されてきた……ま、きみたちにわかりやすく言えば、宇宙人ってことかな」
以下略



7: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:28:29.21 ID:rlBAIpqg0

 機嫌を損ねるかと思いきや、案外ぬいぐるみは平気そうな顔をしていました。そもそもこのぬいぐるみ、張り付いたような笑顔を浮かべるばかりで、表情変化が全くないんですが。

ムム「いや、気持ちはわかるよ。いきなり殺し合いだとか言われて参加するはずもない。けど、賞品のことを聞いたら、ちょっとは考えてくれるんじゃないかな」

以下略



8: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:29:54.09 ID:rlBAIpqg0

 なんでも。なんでも、なんでも、か。
 それは実に魅力的だと、私、思います。それが文字通り言葉通りの「なんでも」であるならば。

少女「本当に『なんでも』なんですか?」
以下略



9: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:30:29.54 ID:rlBAIpqg0

ムム「わかった。じゃあ、早速きみに能力を与えよう」

少女「私はどんな能力になるんですか?」

以下略



10: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:31:13.92 ID:rlBAIpqg0
――――――――――――――――――――――――

ムム「嘘、嘘か。嘘ね」

少女「恣意的に捻じ曲げられても困るので、付帯しておきます。『嘘を消す』の定義について」
以下略



11: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:32:17.28 ID:rlBAIpqg0

 九人。多いのか少ないのか、いまいち実感しにくい人数です。私のクラスが三十四人で、その四分の一……そう考えると案外多いような気がしましたが、何も全員私が殺さなければいけないわけでもないのでした。
 最後の一人になればいいということは、畢竟、引きこもっていたほうが有利。でもきっとその考えには全員が思い至ります。すると誰も死なない……なんというジレンマでしょうか。

ムム「そこについては安心していいよ」
以下略



12: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/17(土) 01:32:52.35 ID:rlBAIpqg0

ムム「安心していいよ。きちんと約束は果たす。優勝者には、能力の授与と、願いをかなえる権利がちゃんと与えられる」

少女「有言実行してくださいね」

以下略



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