過去ログ - 少女「有言実行、しましょうか」
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30: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2013/08/24(土) 09:34:54.99 ID:Eikl4zs70

 とはいえ昨晩の出来事が夢でないのなら、私は絶賛戦時中みたいなものでしょう。片足どころか両足を突っ込んだレベルで。後悔はしていませんし、死ぬことも……怖くないと言ったら嘘になりますけど。
 ただ、リターンを得るためには相応のリスクを得なければならないことも事実。この世から嘘を消し去るという目的のためには、命を懸けるだけの価値があります。

 静謐な空気を味わいながら、私は教室の扉を開きます。HRの十分前。これが私のいつもの登校時刻なのです。
 ん?
 静謐な空気?

 おかしくないですか?

少女「十分前でこの静けさって――!」

 僅かに開いた扉の隙間へねじ込む様に、机や椅子や、その他もろもろが飛来します。私は反射的に扉を閉めましたが、思ったより飛来してくるそれらは威力があったようです。扉ごと吹き飛ばされました。
 後頭部を強か打ちつけます。痛みより熱が生まれました。けど、これくらいじゃあ死にません。

 死ぬわけにはいかないのです。

??「矮小な人間としては、中々の反応速度ぞ!」

 吹っ飛んだ扉の向こうに教室の中が見えました。積み重なった「人らしき何か」と、その頂点に腰かける黒マント。
 ……黒マント?

 紺色ブレザーに複雑な意匠の金色アクセサリ。そして黒マント。髪の毛は白銀で、一部分に青のメッシュが入っていて、瞳が赤と灰色のオッドアイ。まるで二次元の世界から抜け出してきたその風貌に、私は暫し、思考が停止します。
 



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