26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/17(土) 20:02:11.86 ID:aImctMrhO
安酒特有のアルコールの主張が強すぎる不快な匂いが漂った。
27:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/17(土) 20:03:30.29 ID:aImctMrhO
今までにこんなに泣いたのは始めてってぐらいに泣いた。
頬が熱を帯びていた。
これがあいつの残した最後の温もりだ、なんて馬鹿なことを考える暇があったら今からでも追いかけてまた腕をつかんでやればいい。
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/17(土) 20:21:04.00 ID:aImctMrhO
私は目の前で人形になった店主に冷たい硬貨を渡した。人形でごった返す無機質な酒場を離れる。
29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/17(土) 20:23:07.07 ID:aImctMrhO
小さくて華奢な体を抱きしめる。こんな細い体で一生懸命生きてきたんだ。
そしてずっと苦しんでる。今も。
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/17(土) 20:27:14.62 ID:aImctMrhO
「あぁ、知ってるよ。お前は最低だ。私も最低だ。そして二人ともグズで間抜けだ。これからも仲良くしよう」
本当によかったよ。
31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/17(土) 20:29:52.62 ID:aImctMrhO
私はその達者な物真似に笑ったし
クリスタ自身自らの馬の声真似のあまりの出来の良さに驚いていた。
「馬かー。高いぜー」
32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/17(土) 20:37:23.73 ID:aImctMrhO
それからどうしようもない案ばかりの応酬が続いた。これが本当に楽しかった。
馬が駄目なら牛を売ろう。
33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/17(土) 20:40:56.70 ID:aImctMrhO
クリスタ「あ、お花屋さんは?私、いじるのも育てるのも得意だよ」
「さっすがお嬢様」
34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/17(土) 20:44:51.02 ID:aImctMrhO
次の朝、クリスタも私も互いのパンパンにむくんだ顔を見ながら目覚めた。
交わされる言葉はない。
35:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/17(土) 20:53:52.78 ID:aImctMrhO
今思えばもっとちゃんと探しておけばと思うがこの部屋での生活は最高に楽しかった。
二人で取るに足らない仕事をいくつもやった。
36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2013/08/17(土) 20:59:04.97 ID:aImctMrhO
今になっても苦労は尽きない。
ウェディングブーケはクリスタのオハコだが私にとってはクリアすべき障害でしかない。
花に飛んできたり茎に卵を産む虫も相変わらず苦手だ。
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