過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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[saga]
2013/08/17(土) 22:59:31.48 ID:BX4MDBAAO
〜72〜
食蜂「アハハハぁ、雪って良いわねぇ。綺麗な物も汚い物もみんな真っ白にして覆い隠しちゃうんだから」
御坂「あんたね、誰も見てないでしょうけど何か羽織るくらいしなさいよ。恥じらいってもんがないの?」
グラウンド・ゼロから遠く離れた第三学区のホテル最上階にて食蜂は裸のまま窓辺から銀世界を見下ろす。
そんな食蜂を御坂はベッドからシーツで胸元まで隠しながら見咎める。しかし食蜂は意地悪そうに見返り。
食蜂「今更恥ずかしがる仲でもないでしょお?ついさっきまで私の下で泣き叫んでよがり狂ってたのにぃ」
これ見よがしに中指を舐る食蜂に御坂が枕を投げつけるも、狙いが逸れて窓ガラスにぶつかって落ちる。
最初はどちらから誘ったかは最後にはどうでも良くなった。とどのつまりは二人はそう言う関係である。
食蜂「怒らないの。貴女は現実逃避出来る、私は性欲処理出来る。ギブ・アンド・テイクでしょ“美琴”」
御坂「……何であんたはそんな平然としていられんのよ。私だって今にも押し潰されそうだって言うのに」
食蜂「それは貴女が起こした戦争?鳴護さん達に吐いてる嘘?」
御坂「全てよ。何もかも飲み込んだつもりでも辛いものは辛い」
虚数学区の結界は如何なる有害物質さえ遮断し、時折結標達が送り込んで来る軍隊は『あれ』が排除する。
最大重量1トン程度の座標移動では戦車や航空機も送り込めず、魔術師に至っては無力化されたも同然だ。
しかし敵は外からではなく内からやって来る。御坂の場合、それは癌細胞のように無限増殖する罪悪感だ。
最初に手を下したのは食蜂でも、最初に手を出したのは自分だと。そして今も手を汚そうとしている事に。
食蜂「相変わらず甘いわねぇ美琴は。エクレアくらい甘いわぁ」
食蜂は降り注ぐ雪からガラスに写り込む俯く御坂を目を移す。しかしイギリスの時のような青臭さや……
人を傷つけたくない、手を汚したくない、犠牲を払いたくないと言う甘ったれた乳臭さは抜けたかなと。
他人の屍を踏み越えでも、自分の血を流してでも、取り戻したい者、手にしたい物があるなら、せめて。
食蜂「今日はもう帰りなさい。私も寝るわぁ。疲れちゃった☆」
御坂「言われなくたって帰るわよ。あーあ、本当に最悪の気分」
いそいそと身嗜みを整え、扉が閉まる音を聞きながら、食蜂は。
食蜂「それでも貴女はまた私に会いに来るわ。いつもみたいに」
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