過去ログ - 御坂「あんたのこと」食蜂「大好きよぉ」
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68:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/17(土) 23:18:28.04 ID:BX4MDBAAO
〜86〜

結標『殺しなさい黒子!“御坂美琴”を守りたいなら一人も生かして帰すんじゃない!皆殺しになさい!』

わたくしはお姉様を守れませんでしたの。あんなに壊れてしまったお姉様を、こんな形でしか護れず……
お姉様が本物の闇に堕ちる前に、本当の黒に染まる前に、止めて差し上げる事しか出来ませんでしたの。

結標「黒子……」

本当にごめんなさいな淡希さん。こんなにも辛い役目を貴女に押し付けてしまって。誰よりもずっと……
弱虫で恋しい貴女、泣き虫で愛しい貴女。もうその涙を拭って差し上げる事は出来そうもありませんの。

白井「……例え」

淡希さんがお姉様に殺されるなど耐えられませんの。お姉様が淡希さんに殺されるなど堪えられませんの。
お姉様、もう孤独(ひとり)じゃございませんの。淡希さん、約束を破ってしまってごめんなさい。でも。

白井「――生まれ変わっても、もう一度淡希さんの恋人に――」

――ですが、恋しい方をこの手にかけて愛しい方の腕で看取られるのは女として最高の死に方ですわね――

〜86.5〜

同時刻、食蜂は『窓のないビル』内にて得も言われぬ喪失感に襲われイリジウム携帯電話を取り落とした。

食蜂「……美琴が逝ったわぁ。“彼や彼女”を失った時と同じ」

シャットアウラ「!」

神浄「あーあ、あー」

御坂と白井が相討ったのだと食蜂は上条を連れて来たシャットアウラに背を向け、生命維持装置を見やる。
AIMバーストを囮に『神浄』を発動させ、能力を取り戻す所から神裂を屠る所までは想定の範囲内だった。
結標では戦力的に御坂に勝てず白井では心理的に御坂に負ける。強いて敗因を上げるとするならばそれは。

食蜂「美琴の心中を計り損ねた私の甘さの所為ねぇ。けどもぉ」

自嘲の響きを伴った、罅割れた乾いた笑いを立てる食蜂の背中を見てシャットアウラは二の句が継げない。
二人が只ならぬ間柄にあるのはこの半年間で大凡察する事が出来た。愛憎入り混じった歪な関係にあると。

食蜂「――予想外ではあるけど予定内よぉ。始めちゃってぇ☆」

その食蜂がリモコンを手に、天の『セフィロト』と地の『クリフォト』の魔法陣を操るアウレオルスへと。

食蜂「(大丈夫。“また”会えるから。待っててねぇ。美琴)」




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