162:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/18(水) 09:46:18.33 ID:WOHltU5wo
乙おつ
163:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/18(水) 14:02:47.87 ID:WZDgyrDoo
乙です
164: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/09/20(金) 21:54:47.37 ID:QltVepZq0
姫の傘が青年の右目目掛けて突かれる。
青年はそれを素早く交わし、カウンターの要領で剣を縦に振るった。
もちろん体制も崩れた一撃が当たるはずもない。
しかしその目は当てる気の無い者のそれでは無かった。
165: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/09/20(金) 21:55:33.89 ID:QltVepZq0
青年の剣が姫の頬を掠める。
姫の傘が青年の脇腹ギリギリを通り抜ける。
青年の剣が、姫の脇腹をほんの僅か裂き、姫の傘が青年の肩を僅かに抉った。
それはゆっくりと、しかし着実に相手を追い詰め、追い詰められていく詰め将棋に似ていた。
166: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/09/20(金) 21:56:33.64 ID:QltVepZq0
姫が彼の行動に気付き、何かをしようとしていた。
だが、それはもう間に合わない。
時間があまりにも足りない。
右手は剣を持ち、振りかぶる。
167: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/09/20(金) 21:57:36.95 ID:QltVepZq0
「残念ね。あなたって本当に残念」
口から血を流しながらも、姫は笑っていた。
いや、彼は笑っている以外の姫を見た事が無かった。
168: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/09/20(金) 21:58:57.20 ID:QltVepZq0
青年はほんの少しだけ邪悪な笑みを浮かべながら、彼女に問いかけた。
その時、一瞬だけ彼女の顔が真顔になったのを彼は見逃していた。
「私は世界を滅ぼしたいの。この世界を全て。綺麗さっぱり壊したい」
169: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/09/20(金) 22:00:22.54 ID:QltVepZq0
青年は溜め息交じりに続ける。
「でも、少しなら分かるかもしれない」
170: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/09/20(金) 22:01:47.22 ID:QltVepZq0
今回はここまでです。
171:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/21(土) 13:32:52.78 ID:8Bp7pqgco
乙です
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