167: ◆iIfvn1jtvs[saga]
2013/09/20(金) 21:57:36.95 ID:QltVepZq0
「残念ね。あなたって本当に残念」
口から血を流しながらも、姫は笑っていた。
いや、彼は笑っている以外の姫を見た事が無かった。
青年は一歩下がり、彼女との距離を開く。
と言ってもほとんどお互いに攻撃があてられる距離だ。
「そうでもない。まだお前と殺し合えるんだからな」
彼の言葉を皮肉と取ったのか、それとも本音と取ったのかは分からない。
だが彼のその言葉に姫は心の底から嬉しそうに微笑んだ。
それを青年はやはり綺麗だと感じてしまう。
その醜悪で性悪な美しさに呑まれてしまう。
「そう言えば、お前等の目的を聞いて無かったよな」
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