過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
1- 20
143:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 18:13:11.88 ID:BWPh2mblo

 やっとのことでベッドの下から抜け出すと、埃を吸ったのか、彼女は何度かくしゃみをした。鼻水も出した。

「ほら、ティッシュ」

以下略



144:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 18:14:09.61 ID:BWPh2mblo

「わたし、しばらくこっちで暮らすから。よろしくね、おにいちゃん」

 にっこり笑う。
 従妹は高一で、俺よりも一つ下、妹よりは一つ上。
以下略



145:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 18:15:06.25 ID:BWPh2mblo

 それはともかく。

「こっちで暮らすって、おまえ学校は?」

以下略



146:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 18:15:44.44 ID:BWPh2mblo

「それにしても、ずいぶん急だな」

 探りを入れるつもりで訊ねると、従妹はちょっと困った顔をした。
 困った顔。
以下略



147:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 18:16:13.73 ID:BWPh2mblo

「なんかまずかった?」

 さっきまでの表情と打って変わって、今度は不安そうな顔。
 いい子だ。みんながこんなふうに表情豊かになれればいい。世界平和になれ。
以下略



148:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 18:16:50.87 ID:BWPh2mblo



 階下に降りると、妹はソファで昼寝していた。
 父もいないようだし。客人をほったらかしとはとんだ家だ。俺もだけど。
以下略



149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 18:17:35.20 ID:BWPh2mblo

「……昼飯食った?」

「え? うん。着く前に」

以下略



150:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 18:18:45.44 ID:BWPh2mblo



 父はまだ帰ってくる様子がなく、妹も起きる様子がなかった。
 
以下略



151:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 18:19:29.53 ID:BWPh2mblo

「走ってると、他の人の家から丸見えなんだよね」

「そんなの、このあたりだってそうだよ」

以下略



152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 18:20:29.45 ID:BWPh2mblo

 コンビニからの帰り道の途中、昔遊んでいた児童公園を通り過ぎたとき、ふと過ぎる記憶があった。

 公園にはよく猫が集まっていた。 
 いろんな奴がいた。茶色いのも白いのも黒いのも掃いて捨てるほどいた。
以下略



642Res/457.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice