過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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160:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/29(木) 17:39:37.04 ID:ILGw8eTRo

 いつから書けなくなってしまったんだっけ? 去年の秋頃から。
 どうして? どうしてだろう。

 でも別に書けなくてもいいかもしれない。現に存在しない女が出かけるかどうかなんてどうでもいいことだ。
 そんなの書いたって仕方のないことだ。何の役にも立たないことだ。

 じゃあなんで書けないというただそれだけのことで、体が動かなくなるくらい不安を感じるんだろう? 
 自己不全感。

 これはダメだ、と思って書いているものを捨てる。考えてみれば不思議なことだ
 俺はいつから自分の書くものにハードルを設けるようになったんだろう?
 別に何か目標があるわけでもない。単に書けるものを書いていただけなのに。
 
 彼女は退屈していた。そこまでは分かっている。
 でも彼女がどうして出掛けるのか、それが分からない。
 
 俺はノートのページをめくり、以前書いたものを読み返してみた。
 それだってたいして面白いものではない。意味だってない。
 けれど完成していた。少なくともそれ以上は書かない、と俺自身納得していた。
 
 なぜ今それができないんだろう?



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