過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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187:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 20:36:19.01 ID:V5jBt9NRo



 結局その日は、馬鹿らしくなって続きを書くのはやめてしまった。
 
 彼女が出掛けようと出掛けまいと、そんなのは関係ない。
 取るに足らない話だ。

 俺はノートを閉じて鞄の中にしまう。こういう気分になると、まず書くことはできない。

 机に体重をあずけてぼんやりしていると、不意に誰かが立ちあがる音が聞こえた。

「あの、わたし、これからちょっと用事があって……」

 声をあげたのは編入生だった。

「すみませんけど、先に……」

「あ、うん。了解ー」

 部長の頷きのあと、編入生は部室を出て行った。誰も何もしゃべらなかった。

 扉の閉まる音。
 取るに足らない。




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