過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/08/31(土) 20:36:19.01 ID:V5jBt9NRo
◇
結局その日は、馬鹿らしくなって続きを書くのはやめてしまった。
彼女が出掛けようと出掛けまいと、そんなのは関係ない。
取るに足らない話だ。
俺はノートを閉じて鞄の中にしまう。こういう気分になると、まず書くことはできない。
机に体重をあずけてぼんやりしていると、不意に誰かが立ちあがる音が聞こえた。
「あの、わたし、これからちょっと用事があって……」
声をあげたのは編入生だった。
「すみませんけど、先に……」
「あ、うん。了解ー」
部長の頷きのあと、編入生は部室を出て行った。誰も何もしゃべらなかった。
扉の閉まる音。
取るに足らない。
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