過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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263:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/06(金) 19:06:50.89 ID:1fpknpK6o

 ビィ派には俺たちふたりの様子がいつもと違うように見えたんだろうか。
 
「……べつに、喧嘩とかしてないよな?」

 俺が訊ねると、シィタ派は妙な表情になった。何か言いにくそうな。

「部活で何かあった?」

 と俺は訊ねた。昨日の放課後に顔を合わせたときは、いつも通りの態度だったはずだからだ。
 あるいは、それ以前から様子はおかしかったんだろうか。
 もしそうだったとしても、昨日の俺は気付かなかったはずだ。

「いや、何かあったってわけじゃないんだけどさ」
 
 シィタ派がそれ以上話してくれそうになかったからか、ビィ派の目が今度はこちらを向いた。

「そっちは?」

「病み上がりの妹が心配でね」

「さすがシスコン」

 と彼が笑ったので、話はそこで終わってくれた。
 実際、その答えは嘘でもなかった。半分くらいはそれが原因だろうと自分では思う。



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