過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/22(木) 18:58:07.39 ID:ESoSJTHeo

「あのさぁ、シスコン野郎」

 ビィ派は呆れたように言った。シスコン野郎というのはたぶん俺のことだと思う。

「何が駄目なんだよ、エロフラ鑑賞。健全な男子学生の、健全な夏休みの過ごし方だろ」

「健全な男子"中"学生の、夏休みの過ごし方だと思うけど」

「ばかにすんなよおまえ、これ十八禁だぞ。大人の楽しみだっつーの」

 じゃあ見るなよ、と思いつつ、俺は溜め息をついた。自分も見ている以上は同罪だ。
 俺が何かを言うよりも先に、シィタ派の奴が口を挟んだ。

「いや、いいと思うけどね」

 シィタ派の彼は落ち着きがあって地味に見えるけど、話してみると普通に面白い奴。
「この中でいちばん女に縁がなさそう」というのはビィ派の言。

 が、こいつは中学時代に一度だけ彼女を作ったことがあった。三ヵ月後に別れた。こいつから振ったのだ。
「なんかめんどくさくなったんだよね」と本人はあっさりしていた。
 相手はクラスでも評判のかわいい子だった。俺が彼の言い分に納得するまで半年が必要だった。




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