過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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335:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 18:16:37.77 ID:k/NEo1fZo



 彼女の言葉が頭の中でぐるぐる回り続けていた。帰り道がやけに長く感じた。 
 途中でどんな道を歩いたのかすら思い出せない。とにかくずっと、さっきの出来事が頭を支配していた。
以下略



336:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 18:17:19.67 ID:k/NEo1fZo

 告白。
 
 されたか?
 いや、された。中学時代に一度だけ。それがあの子だった?
以下略



337:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 18:17:47.91 ID:k/NEo1fZo

「まあ、いろいろと」

「女か?」

以下略



338:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 18:18:55.24 ID:k/NEo1fZo



 食事を終えた後も、部屋の中で何もできずに過ごす。ずっと頭がぼんやりしていた。
 なんだか胸の奥がざわざわとして不快だ。重苦しい。
以下略



339:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 18:19:30.18 ID:k/NEo1fZo

 ……そもそもどんな経緯で告白されたんだっけ?
 たしか、話したこともなかったんだ。だから断った。

 でも、冷静に考えて、彼女が――あの子が、話したこともないような相手に告白するか?
以下略



340:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 18:20:08.07 ID:k/NEo1fZo

 あ、いや。どうもしなくていいのか? 一応告白されて断った、っていうところで話は終わってるわけで。
 そう、もう終わった話なのだ。

 彼女はもう俺のことなんてなんとも思っていないわけで、そうだとすると……。
以下略



341:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 18:20:50.12 ID:k/NEo1fZo

 卒業アルバムの写真をぼんやり眺めながら、当時のことを思い出そうと試みる。

 中学時代のことなんてもう覚えていない。
 それでなくてもあの頃は、いろいろ嫌なことが重なっていたし。
以下略



342:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 18:21:30.06 ID:k/NEo1fZo

「……あ。え、あれ?」

「……どうしたの、お兄ちゃん」

以下略



343:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 18:22:22.52 ID:k/NEo1fZo

 なんでもなにも、一緒にいたから写ってるんだろうけど。
 でも、俺は男子と班を組んだはずだし、枝野と一緒にいる時間なんて……。

「……違うか」
以下略



344:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 18:23:15.44 ID:k/NEo1fZo

 俺が考え事をしているうちに、妹はぱたぱたとアルバムを勝手にめくりはじめた。

 行事関連の写真が終わり、次に部活ごとの集合写真が貼られている。
 
以下略



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