過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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379:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/14(土) 19:24:46.23 ID:Dg8mkFd4o

「書きたくないんですよ、俺は。書いてると心底うんざりしてくるんです。自分が嫌になってくる。
 だから、書いてる最中は、これを書き終えたらもう二度と書いてやるもんかと思う。 
 でも、書かないでいると、今度は不安になるんです。物凄い無力感に襲われる。自分が一生何も手に入れられない気がしてくる。
 たぶん、俺はどうかしてるんです。病気みたいなものなんですよ。書くことから距離を置くべきなんだと思う」

 言ったあと、言わなければよかったと後悔した。部長は長い間を置いたあと、
 
「まあ、人によっていろんなこと考えながら書いてるよねえ」

 と、そう、当たり前みたいに頷いた。

「……おかしい、って、思わないんですか?」

「ん。いや、うーん。でも、ほら。ホントに書く理由なんて人それぞれじゃない? お金がもらえるんなら別だけどさ。
 ほら、女の子にモテたいってだけで始めても、売れるバンドっているわけでしょ?
 書く側の都合なんて、読む側にはほとんど伝わらないよ。どんな理由でも書きたいなら書けばいいし。
 ストイックになったり、サービス精神旺盛になったりする必要はないんじゃない?
 まあ、でも、ちょっと不健全って感じはするけどね」



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