過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」 -SS速報VIP

過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」

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442:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 18:43:40.50 ID:TSSmLI+Wo

「でも、おにいちゃんも、もうちょっとがんばった方いいよ」

「……うん」

443:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 18:44:06.41 ID:TSSmLI+Wo

◇

　九時過ぎには従妹も着替えて身だしなみを整えていた。

444:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 18:45:16.61 ID:TSSmLI+Wo

　そう長い期間じゃなかった。……いや、どころか、せいぜい一週間程度。

「うーん、でも仕方ないよね。落ち着かないんだもん」

445:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 18:45:44.40 ID:TSSmLI+Wo

「だから、なぞなぞ。クイズ。どう、分かる？」

「……いや、手持無沙汰は、男でも女でもないから」

446:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 18:46:18.36 ID:TSSmLI+Wo

「フライパンがパンじゃないことなんてみんな知ってるでしょ？　つまり、そういうなぞなぞ」

「いや、でも、手持無沙汰が男か女かなんて、知らないし」

447:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 18:47:08.45 ID:TSSmLI+Wo

「ねえ、おにいちゃん。ちょっとこの辺り歩いてみたいんだけど、一緒に来てくれない？」

　よっぽど退屈なのか、そんなことまで言い出す始末だった。

448:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 18:47:45.85 ID:TSSmLI+Wo

◇

　何があるというわけではない。
　つまらない街並み。どこにでもあるような、ありがちな住宅街。

449:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 18:48:13.13 ID:TSSmLI+Wo

「……あ」

　不意によぎる記憶があったけれど、たぶんそれは違う。

450:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 18:48:39.33 ID:TSSmLI+Wo

「昔からさ」

　不意に、従妹は口を開いた。

451:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 18:49:08.81 ID:TSSmLI+Wo

「……今は？」

　そう問いかけると、従妹は困ったように笑った。

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