過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/09/22(日) 16:39:36.64 ID:9lqdvaLCo
「……そうだな」
と俺は言った。従妹の言うことは否定のしようがない。事実俺は、そのように考えていた。
彼女は少しの間考え込んでしまった。俺は何も言わずに続きを待った。
「おにいちゃんは、無理をして、誰かの役に立とうとか、しなくてもいいんだよ。
そんなことしなくたって、おにいちゃんの居場所はちゃんとあるんだよ」
従妹はそう言ってから、唇を強く噛んでいた。後悔していたのかもしれない。
「そうかもしれない」
と俺は言った。半分くらい聞き流していた。
カン、カン、という靴の音。それが少し煩わしく思えてきた。
「もっと俺が、良い息子で、良い兄貴で、良い従兄だったらよかったんだよ。頼りがいがあって、芯があって……。
だから、そういうふうになりたかったんだよな。なろうとしてみたんだ。でも、すればするほど、嫌になった」
「おにいちゃんは、がんばってたよ」
「そうかもしれない。……違うな。そうじゃない。がんばったかどうかは、この際関係ないんだ。
他人がどう思うかは関係ないんだよ。俺が俺を許せないんだ。役立たずの自分が嫌で嫌で仕方ないんだ」
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