過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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472:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/22(日) 16:40:03.81 ID:9lqdvaLCo

「どうして?」

「果たすべき責任を果たせない奴に、居場所なんてない」

「責任なんて……」

「ある。あるんだよ。俺はそれを果たさずにいるんだ。だからきっと、いつか見放されてしまう」

「……誰に?」
 
 その質問の答えは、すぐには浮かばなかった。

「おじさんも、ちえこも、そんなこと考えてないと思う。おにいちゃんがどんな人間でも、見放したりしない。
 そうでしょう? だって家族でしょう?」

「違うよ。果たすべき責任を果たせない奴は家族なんかじゃない。家族である資格がない。
 だから役立たずな俺には、あの家にいる資格がないんだ。俺は役に立たないと……」

「……」

「……だって、そうじゃないと、おかしいだろ。父さんと母さんが同列なんて」

「……え?」

「……でも、なんだか、すごく疲れるんだ。おまえの言う通りだよ。
 自分には、人間としての部品が欠けているような気がするんだ。こんな話をすると面倒だって思うか? 
 でも俺は言わずにはいられないんだ。俺は、母さんのことが好きだったんだよ。もうろくに覚えてもいないのにさ」




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