過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
1- 20
511:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/26(木) 19:36:40.00 ID:TcbpP0uzo

「……あ、そう?」

 結局でてきたのはそんな間抜けな反応だけで、

「はい」

 それでも後輩が真剣に頷くものだから、頭がすごく混乱した。

「でも、妙に気になったんです」

 何か、話し始めてしまった。正直あまり訊きたくなかったけれど、そんなことを言える雰囲気ではない。
 自分の書いたものと他人との関係なんて知りたくない。

「去年の文化祭、わたし、来たんですよ。そのとき、まだ受験する高校も決めてなくて。
 どこでもいいやって思ってたんですけど、その日に文芸部の部誌を見て、それで、ここにしようって思ったんです」

「へえ」

 そうだったんだ、と俺は思った。それだけだった。たいして興味も湧かない話だった。

「部誌に一通り目を通して、途中までは面白いなって思って読んでたんです。
 でも最後の最後に、すごく排他的っていうか、人を拒絶した感じの短編が載ってて……すごく不愉快になったんです」

「……ねえ、念の為に訊くけどそれって」

「せんぱいのです」

 ああ、俺のか。いや、気付いてたけど。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
642Res/457.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice