過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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572:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/10/02(水) 18:43:40.64 ID:OhIxdLvyo

 俺は今日も自己完結的で排斥的だった。
 みんな俺のドアをいつものようにノックした。ある者は激しく、ある者はささやかに。
 俺はそれらをひとつひとつ丁寧に断っていった。

 でも本当にそうだったんだろうか。
 それだけだっただろうか。

 不意に、ノックの音が聞こえた。最初は幻聴だと思った。
 でも、それは現実の音だった。それは現実に存在する音だった。

「なに?」と俺は訊ねた。
「電話」と妹の声が答えた。

 俺は立ち上がって扉を開けた。妹はどことなく落ち着かなさそうな顔で電話の子機を握っていた。
 それを受け取り、耳に当てる。

「もしもし?」と俺は言った。
「おー、元気?」と叔母が言った。




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