過去ログ - リヴァイ、エレン 「その先にあるもの」
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30:以下、新鯖からお送りいたします[sage]
2013/09/05(木) 01:44:51.60 ID:9qyEC/6a0

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・・・・・空気が震えた。
意識はかろうじて保っているにすぎないが、エレンが巨人化したのがわかった。

あの獣はエレンをピンポイントで狙っていた。
エレンもそれに気づき、俺から引き離して時間を稼いでいるのだろう・・・無茶しやがる。

エルヴィンが何かをしている。 止血だろうか。 何か左腕に刺し込まれるのを感じるが、痛みはない。
すでに体は冷え切り、右半身の感覚はまったくない。指先すらピクリとも動かせない。

俺もここまでか・・・・まあ、やるだけのことはやった、悔いはない。

(・・・・本当にか?)

ああ、あとはほかの奴らが俺の意思をついでくれるだろう、俺がそうしてきたように。

(お前はたくさんの仲間の想いを背負ってきたんじゃねぇのか?それを他人に押し付けるのか?)

みんな俺と同じに強く、勇敢で勇猛なやつらだ。
きっと俺たちの見たかった世界をつかみ取ってくれる。

(扉の外、何ものにも支配されない、自由。 お前はそれを見たくはないのか?手にしたくはないのか?)

(あきらめて・・・・・自分に嘘をつくのか・・・?!それでも人類最強か?!)

・・・・ああ、そうだ、そうだよ、俺は見たい。手に入れたい。こんなところで死にたくなんかない。
死んでいった仲間たちと、生きて戦っているお前らと、これから生まれてくるたくさんの命とともに、
本物の自由の中で生きていきたいんだ!

(エルヴィン、ハンジ、頼む、俺を死なせないでくれ。)

強く強く願った。 そして俺は意識を手放した。



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