過去ログ - 勇者「な、なんだこのパーティーは」
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46:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/26(月) 21:23:33.22 ID:4QAKJrw40
勇者&吸血鬼A
勇者「(おおい、まずいって。俺のレベルじゃ一撃だよぉ。呪文も使えないし、手元にあるのは銅の剣にさっき拾った水の羽衣と三ゴールド。三ゴールド渡してお引き取り願えないかな?)」
吸血鬼A「貴様、本当に勇者か?」
勇者「え?」
吸血鬼A「あの三人とは力量からして全く違うしどう見ても素人じゃない。確かに勇者としての素質はあるんだろうけど勇者としての実力が足りないでしょ。ゲームみたいにだんだん自分も味方も敵も強くなるわけじゃないんだぜ?」
勇者「……確かに」
吸血鬼A「どうするの? 負けたっつって帰るかい? まあそしたら俺達が世界を掌握しちゃうと思うけどね」
勇者「それはやだ」
吸血鬼A「じゃあどうする。俺と闘うか? やっても勝ち目はないと思うよ」
勇者「俺は負けない」
吸血鬼A「へえ、闘うんだ。でもその自信はどこから来るのさ」
勇者「理由は簡単だ。俺が勇者だから。勇者だから負けない!」
吸血鬼A「あのさぁ、さっきも言ったけどね、この世界はゲームじゃねえんだよぉ!!」ゴッ
勇者「あぐっ」ズザザ
吸血鬼「そんな弱っちい銅の剣でどうするの。俺を倒したいならせめてもっとマシな武器とか防具をつけてこいよ」
勇者「うおおおお!!」ズバッ
吸血鬼A「諦めない……って顔してるね。ほんとに人間ってのは分からないなぁ。そうしてそこまでウザイんだい?」
吸血鬼A「無駄なんだよ。俺をその剣で斬っても傷つくのは剣の方だ。そろそろわかろうよ。力の差を」
勇者「うう。うらあああああああ!」バキン
吸血鬼A「ほら、剣が折れちゃった。もう勝ち目はない。諦めて死にな」ボゴッ
勇者「あがっ」
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