過去ログ - 勇者「な、なんだこのパーティーは」
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66:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/28(水) 18:01:36.47 ID:Mpm8ltvH0
陛下「そういって理想ばかりを口に出来る貴様が私は羨ましい。だが、貴様には現実というものを教えなければならん」
陛下「後ろを見てみろ」
勇者「!?」フイッ
陛下「貴様は私と話していた時、私がここにいた、動いていなかったと思っていたのだろう。だが私は君と話しているときに既に君の仲間を拘束した」
陛下「おかしいと思わなかったのか。五人もいるのに私と貴様以外は一言も喋っていないことを」
陛下「さぁ、どうする? 貴様の命を差し出せば仲間を返してやろう。しかし私に剣を向けるなら貴様諸共殺す」
陛下「仲間だけでも帰らせるか、仲良く揃って死ぬか。二つに一つだ。どっちにしても貴様は死ぬ」
勇者「くっ……」
陛下「答えがでぬか。そりゃそうだ。自分が一番可愛いんだ。自分を投げ出せば仲間は助けられる……が自分も助かりたいよなぁ」
陛下「それが人間だ。どこまで誇り高い理想を持とうと最後は結局自分を守る。人のためになんか死ねるはずがない」
勇者「くっ」
陛下「さぁどうする。時間はいくらでもある。考えるがいい」
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