過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
1- 20
14:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/08/23(金) 23:09:35.02 ID:MOu4w3xu0
「どのみち、一計を案じる猶予は残されていない」

そう言って、男が今なお滞空している傘を指差した。
おそらくは二分と経たずに、あの傘の群はこちらの制空権に到達してしまうだろう。
これ以上負傷者を出せば超電磁砲はおろか、警備員の勢いを止めることすらままならない。

黙りこくった隊員の姿に話が済んだと解釈したか、男が踵を返した。
そしてそこで、隊員たちの視線の先にあるものに気づいた。

ほとんど骨組みだけになった傘の残骸が、入口に列を作るように並んでいるのだ。


「な、なんだこれは? いつの間に――」

「雷がギザギザを描きながら落ちる理由、知ってるかしら?」


年頃の少女の――しかしぞっとするほど冷たい声色が、猟犬たちの背後から投げかけられた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
469Res/332.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice