過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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乾杯
◆ziwzYr641k
[sage saga]
2013/08/23(金) 23:22:34.19 ID:MOu4w3xu0
――地下通路
分厚い壁を貫いて聞こえてきた震動に、上条が束の間足を止めた。
「始まったみたいだな」
「そのようですね」
彼の目と鼻のには抜くのにも難儀しそうな長刀を携えた少女、神裂火織がいる。
道幅の狭い楕円形の通路は、元は非常口として利用されていたものらしいが
施設の閉鎖と同時に使われなくなったようだ。
当然照明は消えているので慎重に進む必要があった。
「御坂たち。うまいことやってんのかな」
「心配ですか?」
「そりゃあそうだろ。いくら強いったってなぁ」
客観的に見て、彼女の力は強力だ。それは上条も認めている。
妹たちの件でこそ自分が助ける側となったが、単純な戦闘能力は比較するまでもない。
上条の能力を知るものであっても、千人が千人、御坂美琴の方が強いと断言するはずだ。
なぜ今まで上条が美琴をあしらえうことが出来ていたのか。
その理由について、上条は自分なりに結論付けていた。
何のことはない。
彼女がその性格通りに真正面から向かってきたからだ。
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