過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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174:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/03(火) 07:11:33.39 ID:dpPWLj7X0
「さすがにやり過ぎではありませんの? お姉様?」

美琴の傍に降り立った黒子が、翻ったスカートを抑えながら大きく息をついた。
サマーセーターの下に着ているブラウスが汗で薄らと透けている。
美琴が地上の猟犬たちを相手にしている間、余計な邪魔が入らないようにと
施設の屋上に陣取っていた狙撃班を潰してきたのだ。

「いいのよ。こういう連中は自分が一度痛い目見ないとわかんないって相場が決まってるんだから」

倒れた男たちを憤然と見下ろす美琴に、黒子がやれやれと肩をすくめた。
満足に動ける者はいなかったが、命にかかわりそうな者もいない。
何だかんだ言いながらも手心を加えてくれたことに、少し安心する。

(……予定よりは、大分早く決着が付きそうですわね)

敵部隊が築いていた二重の陣形は警備員の進撃によって軒並み崩されている。
一部の敵部隊が施設の入り口付近で粘っているが、掃討されるのは時間の問題だ。

猟犬部隊は、個々の技量こそ警備員に引けを取っていないが、支援や連携といった点では数段劣っている。
美琴と黒子の参戦がこの優勢に大きく貢献しているのは自他共に認めるところだが
もし手を出さなかったとしても警備員側の優位は揺るがなかっただろう。


「それにしても、思ったより使いでがあったわね」

浮遊傘に磁力を送りつつ、美琴がぐっと伸びをする。

美琴本人以外は誰も知らない。
大量の導体を雷撃の中継点として利用するこの戦術が
元々は上条当麻に対して使われるはずだったものだということを。


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