過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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184:乾杯 ◆ziwzYr641k[sage saga]
2013/09/03(火) 08:21:34.45 ID:dpPWLj7X0
黒子に護身術の心得があるのは承知しているが、後輩をたった一人で出向かせるわけにはいかなかった。
最悪そうするなら一緒についていきたいが、口惜しいことに自分がついていくメリットはほとんどない。
火気厳禁であろうコクピット内で電撃を放つとどうなるのか、それを試してみる勇気はなかった。
外装の耐電が完璧であっても、中までそうとは限らないのだ。

切れ目のない美琴の反論にすっかり黙り込んでしまった黒子を見て、御坂が相好を崩す。

「確かに厄介な相手ではある。――だけど、付け入る隙がないってほどでもないと思うの」

「……え」

「たとえばあれなんだけど、使えないかな?」

美琴が顎で示した方には、先ほど機銃で一掃された傘の残骸が大量に散らばっている。
そのほとんどが原型をとどめておらず、形や大きさもまちまちだ。

ややあって、黙考していた黒子が目配せに込められた意図を理解し――


「なる、ほど。試してみる価値はありそうですわね」

了解の代わりに美琴の手を強く握り締めた。


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