過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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乾杯
◆ziwzYr641k
[sage saga]
2013/09/04(水) 00:42:55.32 ID:V6cReWvf0
「さて、どうする? 尻尾を巻いて逃げるなら今のうち――」
「――正直、安心したぜ」
何故か頬を緩めている上条に、男の笑みが若干強張った。
「あの日、あんたらとの力量差があまりに歴然としていたのは、その薬のせいでもあったってわけだ」
「……おいおい、ちゃんと話を聞いてなかったのかぁ? この薬は、たとえば俺様みたいな実力者が使うことで初めて――」
説明を無視して突進してきた上条に、男の目が大きく見開かれた。
薬で動体視力が増強されているはずなのに、相手の見え方がまるでいつもと変わらなかった。
「……くぉっ!?」
間一髪身を捻って上条のストレートをやり過ごし、床に片手を突いて跳ね上がるようにバク転して距離を取る。
10メートル弱。先ほど以上に開いた間合いこそが、新たに芽生えた警戒心を如実に物語っていた。
一瞬自分が調整したカプセルの薬効を男は疑ったが、すぐにその考えを打ち捨てた。
十数年間調剤に携わっていた自分に限って、その手のミスを犯すはずがないと断言できた。
ならばいったい何が起きたのか。
至極単純なことだ。
「……あぁそう、そうかい」
少年の地力を見誤っていた。
先ほどにも増して、上条の踏み込みが速かったのだ。
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