過去ログ - 食蜂「好きって言わせてみせるわぁ」 その3
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338:乾杯 ◆ziwzYr641k[saga sage]
2013/09/26(木) 22:54:46.33 ID:VsZoKgEE0
「あぁ、そういうこと。お前、あの難儀な女に惚れてんのか」

「……さぁな。取り戻せればそいつもいずれはっきりすんだろ」

男の軽口に、上条があっさりと返した。
茶化したわけではなさそうだった。あるいは、そうかもしれないという気持ちはあるのかもしれない。
難儀な、という部分も含めて。

それさえ確認できれば、あとは背中をそっと押すだけだ。
男は冷笑を浮かべ、温めていた言葉をさっと放った。

「くくく、間に合えばいいけどなぁ」

「……どういう意味だ?」

「あの小娘、ガキにしちゃあなかなかいい体していたからなぁ。他の研究者たちが邪な考えを抱かないって、どうして断言できる?」

全てを言い終える前に、上条の目が据わった。
狙い通りの展開だ。
確信はあれど、肌が泡立つのは止められそうになかった。
リスクのある試みに違いはないからだ。

「まぁまぁ、そんな殺気立つなよ。まだ話してないことはいくらでも」

話は無用だとばかりに、上条が力強く足を踏み出した。


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