過去ログ - ザンネンな一夏「俺は織斑一夏。趣味は――――――」
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◆vc6TpLHdOs
[saga]
2013/09/06(金) 18:04:25.81 ID:kksmQpny0
一夏【グラサン】「どうした、鈴。そろそろ家に着くけれど……」
鈴「ねえ、一夏?」
一夏【グラサン】「ん」
鈴「一夏にとって大切な記憶のほとんどはちゃんとあるんでしょう?」
鈴「だったら、他のことは思い出さなくていいじゃない」
一夏【グラサン】「そうは言うけれど…………」
鈴「だって、今こうしてここに居るじゃない(見えない過去に縛らせるわけにはいかない!)」
一夏【グラサン】「……あ、憶えているぞ、その台詞」
一夏【グラサン】「俺がIS学園に転校してきたばかりの鈴に言ったんだよな」
鈴「そうよ。あの頃の一夏は『未来のこと』を見据えて歩き続けてきたじゃない!」
鈴「だから、いつまでも『昔のこと』を振り返り続けるのは、――――――らしくない」
鈴「もっと自信を持って! 『昔の自分』はベストを尽くしてきたって信じてあげて!」
一夏【グラサン】「…………ははははは」
一夏【グラサン】「――――――鈴がセカンド幼馴染でよかった」
一夏【グラサン】「俺の『昔のこと』を一番わかっているのは、鈴だな」
一夏【グラサン】「今日は一日付き合ってくれてありがとう。おかげで、気分が楽になった」
鈴「私もよ。何だか熟年夫婦の昔めぐりしているみたいで、懐かしくも新鮮だったわ(ふふふ、『一番』だって……)」
一夏【グラサン】「こういうのを温故知新っていうのかな……」
鈴「まさにそれね」
一夏【グラサン】「それじゃ、到着だ。どうする、鈴」
一夏【グラサン】「俺はこれから五反田兄妹のところで夕飯にするけど」
鈴「じゃあ、私もそうしようかな」
一夏【グラサン】「そうか。それじゃ、行こう」
鈴「うん!(またこうやって、手を繋いで、ね?)」
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