過去ログ - ザンネンな一夏「俺は織斑一夏。趣味は――――――」
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54: ◆vc6TpLHdOs[saga]
2013/08/25(日) 23:11:30.42 ID:cqR5K4+10

箒「砲身も砲弾も見えない……」

セシリア「射角が無限で、死角がない機体をどう対処すれば……」

山田「織斑くんの表情に変化はありません。完璧なまでに表情を崩しません」

千冬「まったく、どうして代表候補生というのは最初から全力で相手を叩きのめそうとしないのか……」ハア

セシリア「」ギクッ

セシリア「あ、あの織斑先生、それはいったい……」

千冬「私が織斑の立場なら、すでに勝機を見出している」

箒「本当ですか、織斑先生!?」

千冬「整備科に所属していた織斑なら衝撃砲の原理もはっきりと理解しているだろうし、大体にして誘導兵器ならまだしも、撃たれてからでは回避が困難なのだから、砲弾が見えていようが見えていなかろうが関係なかろう」

箒「あ、確かに……。そうなると、見えない砲身が一番の問題に――――――」

千冬「射角が無限だと言っても、織斑の接近戦の技量ならば正々堂々と正面から相手を手玉に取ればいいだけのことだしな」

セシリア「あ、確かにその通りでしたわ」

セシリア「『甲龍』は接近格闘型IS。それが前提ならば、あの衝撃砲は至近距離では扱えないはずですわ」

千冬「決して織斑の格闘戦の実力が数段上というわけではない」

千冬「ただ、織斑の想像力や認識力はISを運用する上では圧倒的な優位性を与えている」

千冬「ISは二次元平面の上でしか動けない人間とは違う」

千冬「ISは三次元空間を自在に位置させることができるパワードスーツだ」

千冬「織斑はそれを十二分に理解して、重力から解放された戦術ができているというわけだ」

セシリア「しかし、衝撃砲の死角が至近距離しかないとしたら、どうやって懐に飛び込むのですか?」

箒「そもそも一夏は衝撃砲の性能まで把握できるのでしょうか?」

千冬「……まったくお前たちはスタンドプレーしか頭にないのだな」

千冬「あの衝撃砲の性能――――威力・連射速度・照準精度は相手の方から開示されていたぞ」

箒「え、そんなまさか…………」

セシリア「そんなことが、本当に……?」

山田「ああ! わかりました、織斑先生!」

千冬「教えるな、山田先生」

山田「ははは、ごめんなさいね」

千冬「フッ、どうやら織斑は私と同じやり方でこの勝負に終止符を打つつもりだぞ」

千冬「そろそろだ。よく見ていろ、ひよっこ共」

箒「はい……(いつの間にか一夏が遠くに行ってしまったような気がする)」

セシリア「はあ……(対等の立場になれていただなんて思い上がっていた自分が情けなく思いますわ)」




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