過去ログ - 吸血少女と待つ夜明け
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/25(日) 14:10:48.36 ID:H5xsxe7ro

 良心が咎めた。
 いや嘘だ。僕は純粋に恐れていた。
 女の子が怖い。犯罪も怖い。なによりこれから行うであろう行為が怖い。
 美人局ということだって考えられそうだ。

 慌てて立ち上がる。
 素早く荷物をまとめてドアの方へと身体を向けた。
 同時に浴室へと続くドアが開いた。

 恐怖が忽然と消え去った。
 僕はポカンとしてその光景にただ見入った。

 ドアノブに手をかけて立つ少女の髪はまだほんのり濡れていた。
 艶っぽさを増した黒髪と白い肌のコントラストがまぶしい。
 下着姿の彼女は先ほどよりさらに色白に見えた。
 柔らかそうな肌を目一杯さらけ出して、彼女はそこにたたずんでいた。

 僕は声も出せずに立ち尽くした。
 彼女は怪訝そうにこちらを見上げ、つまらなそうに髪を拭きながら脇を通り過ぎた。
 そしてすとんとソファーに腰を下ろす。



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