過去ログ - 吸血少女と待つ夜明け
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/25(日) 14:12:58.01 ID:H5xsxe7ro

 二千円?
 こういったことの相場なんて知るはずもないが、
そんな僕だってその額がおかしいことぐらいは分かる。
「お得でしょ」
「怪しいよ」
 呆気にとられたままでも言葉は出た。

 僕だって性交渉が神聖不可侵なものと信じているほど純粋じゃない。
 それでもそれを商売とするならばリスクは高く、それに伴って取引額も大きくなる。
 そんなこと子供でも分かる。

 彼女は面倒臭そうに顔をしかめる。
「じゃあ初回サービスが二千円」
「じゃあって」
「もっと払いたいの?」
「そんなことはないけど」

 腑に落ちない。落ちるわけがない。
 僕はいつの間にか緊張が解けていたことに気づき、これ幸いと立ち上がった。
「とにかく、そんな怪しい話には乗れないよ」
 部屋の出口へと身体を向けた。



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