31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/27(火) 07:50:10.76 ID:A4xiBcVFo
  
  少女は「そう」とだけ言って、膝にビニール袋を乗せた。 
  先ほどから彼女が手に提げていたものだ。 
  
  僕は恐る恐る彼女の横顔をうかがった。 
 「あの、ごめん」 
 「なんで謝るの?」 
 「いや、だって気持ち悪いじゃないか」 
  
 「気持ち悪い? 何が?」 
  袋の中身を探りながら少女。 
 「ストーカーみたいだろ、僕」 
  
  と、彼女の口元がわずかにほころんだ。 
  訝しく思って視線を移すと、彼女の手にプリンがある。 
  コンビニで売っているような安物だったが。 
  
 「そうね、変態ね」 
  はっとして彼女の顔に目を戻すと彼女は再び無表情に戻っていた。 
  
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