32:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/27(火) 07:50:44.93 ID:A4xiBcVFo
なんだか残念な気がした。悔しさにも似た思いが胸をよぎった。
もっと彼女の優しい表情を見ていたかった。
「プリン、好きなの?」
訊ねると彼女は頷いた。
「嫌いではないわね」
「じゃあ変なことしたお詫びにプリン買ってくるよ。すごくいいやつ」
「それは有難いけれど。遠慮しておくわ」
「どうして」
「高いプリンは好みじゃないの」
「じゃあ安いのを」
「貢ぐ男はもっと嫌い」
言われて僕は肩をすぼめた。
機嫌をとろうにも全く手掛かりを掴ませてくれない。
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