112: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2014/01/11(土) 21:40:25.28 ID:S7s+Ln97o
「済まないねぇ。昔からこういう奴なんだよ、コイツは。」
ポリポリと後頭部を掻きながら男性は言います。
113: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2014/01/11(土) 21:42:19.34 ID:S7s+Ln97o
程々に会話を楽しむと、そろそろ空腹が気になってくるものですから私は辺りを見回します。
カウンターの上、壁、振り返ってテーブル席の方。どこを見てもお品書きが見当たりません。
これは困ったなどと思っていると、男性が声を掛けてくれました。
114: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2014/01/11(土) 21:42:52.76 ID:S7s+Ln97o
あーでもない、こーでもない。むむむと暫く唸りながらやっと決まったのはフォー。
米粉で作るベトナムの麺料理でございます。
それも唯のフォーではありません。日も昇り少し気温が上がってきた時分ですから、冷製のものを頼んでみましょう。
これならそう易々と用意できるものではないに違いません。
115: ◆bsVOk5U9Es[saga]
2014/01/11(土) 21:48:39.73 ID:S7s+Ln97o
などと意味もなく盛り上げてみましたが、結論から言えば完敗の一言。
私の注文から一拍程間を置いた後、ご主人は「あるよ。」と短く発します。
彼の言葉の通り、十分程でカウンターの上にはフォー。
いくらなんでも早過ぎではないでしょうか。
116: ◆bsVOk5U9Es[sage]
2014/01/11(土) 21:50:45.26 ID:S7s+Ln97o
気づけば年が明けているという恐怖
本日はここまででございます
117:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/01/12(日) 08:56:22.96 ID:VbXAqZQEo
おつかれさまでございます
本当にえびすさまだったりしてとなんとなくおかしくないのがふしぎ
118:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/11(火) 17:13:42.48 ID:u0f/uwV90
ほ
119: ◆bsVOk5U9Es
2014/02/11(火) 23:03:25.37 ID:jqoNS2MWo
「結局のところ、なんでああも次から次へと頼んだものが出てくるのか分からん。」
ピザを食べ終えた男性は胸元のポケットへと手を伸ばしましたが、何かに思い当たったようにカウンターへと下ろします。
120: ◆bsVOk5U9Es
2014/02/11(火) 23:04:04.27 ID:jqoNS2MWo
「さて、そろそろ行くかね。」
席を立った男性は、財布から千円札を三枚カウンターの上に置きます。
「もしかして、ちょっぴり値の張るお店なのかしら」と、思わず財布と睨めっこ。
121: ◆bsVOk5U9Es
2014/02/11(火) 23:04:38.33 ID:jqoNS2MWo
「珍しいこともあるもんだ。」
道を譲った男性は目を丸くしながら言います。
「一日に二人も来るとはねぇ。しかもクロが連れてきた訳でもないみたいだし。」
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